#author("2017-12-13T07:01:01+00:00","","") #topicpath *MuseLoidの歌手を自作する [#l5b4e8eb] ここのページにあるやり方は、用意するもの含めて一例です。~ 手順は他にもいろいろとありますが、ご参考までに。 #contents *用意するもの [#d5d9ffb3] - マイク(固定できるスタンドがあるのが望ましいです) - 録音用ソフト -- OREMO(フリーソフト)[[OREMO 公式ページ:http://nwp8861.web.fc2.com/soft/oremo/]] - サウンド編集ソフト -- SoundEngine(フリーソフト)[[SoundEngine 公式ページ:http://soundengine.jp/]] -- Wavosaur(フリーソフト)[[Wavosaur 公式ページ:https://www.wavosaur.com/]] - その他 -- 喉を潤す飲み物(炭酸はオススメしません……) -- リップクリーム(唇が乾いていると「ぱかっ」( ' ◇ ' )と口を開ける音が混じってしまうので、あると良いです) -- 喉風邪をひいてない体 -- 根性 *声を録音する作業 [#v8b38989] **OREMO [#e62a14e0] MuseLoidの歌手に歌わせるための声を録音します。~ 声音源を録音する定番ソフト『OREMO』を使用します。~ 「名前をつけて保存」の必要なく、「あ.wav」「い.wav」……のファイルが勝手に出来上がっていくので便利です。~ #ref(MuseLoidの歌手を自作する(図解)/00oremo.png,,30%); ***声を録音する [#kb690758] - OREMOを起動します。waveファイルを保存するフォルダを指定しておきます。 - 「R」キーを押してる間だけ録音されます。どんどん録音していきましょう。~ 録音した音はスペースキーで再生して確認できます。録音が気に入らなければ何度でもやり直しが効きます。 - 五十音すべて録音します。 ***録音の注意点 [#fc0a941e] - ここで一気に全部の声を録っちゃったほうがいいです。~ 途中までやってあとは明日と考えてると、翌日風邪をひいて声が出なくなっている可能性もあります。 - 「は行」「ぱ行」は、マイクへの息の吹きかけがノイズになりやすいです。息(鼻息含む)からマイクをガードする対策はしておきましょう。 ***ループの必要が無ければ完成 [#u98304c2] 録音した声をループ音源にする必要が無い方はここで終了です。~ あとは、MuseLoid導入手順に従って設定を行なってください。 *音源をループさせたい場合の作業 [#lb914a08] ここでは、音色をループ音(キーを押してる間、音を持続)にしたい場合の元になる波形にするための編集をします。 ***キーを押してるあいだ鳴り続ける音源を作る [#x3de9b41] 説明おおざっぱですが、ひとつの波形をこんな感じに分けると思ってください。 #ref(MuseLoidの歌手を自作する(図解)/10だんご.png) - ピンクだんご……音の始まり。「子音」の部分。 - 白だんご……ループさせる「母音」の部分。 - 緑だんご……音の終わり。 今回の説明では、ピンクだんごと白だんご部分だけを作ります。~ (実際は、音の余韻のために緑だんごも要りますが) **SoundEngine [#n30a2e15] 波形編集ソフトはいろいろありますが、今回は『SoundEngine』を使用します。~ ※後述の『Wavosaur』だけで出来る方はそちらでも OKです。 ***下準備 [#se8e49d4] - うっかり失敗した時のために、wave音源はバックアップをとっておいてください。 - 波形の「前」に無音があったらなるべく先に取り除いておいてください。~ 波形の「後ろ」の無音はあとで捨てちゃう部分なので無視していいです。 - 録音した声の音量が足りない時は、ノーマライズなどで音量を上げておいてください。 - 画面の「サンプル」ボタンを押して、数値を表示しておいてください。 #ref(MuseLoidの歌手を自作する(図解)/11サンプル.png); ***ループさせたい区間を決める [#g62c9ba8] - 録音した声の waveファイルを SoundEngineで開きます。 - 持続させたい部分の音程を波形の中から探し出します。~ C4で録った声であれば、極力 C4に近い音が鳴っている部分にアタリをつけ範囲選択して、ループ再生で鳴らしてみます。~ 伸ばす音なので、子音の要素である部分は選ばないようにしてください。 #ref(MuseLoidの歌手を自作する(図解)/12目的の音程.png,,40%); この時点ではおそらくひどいノイズが発生しますが、今だけはちょっと我慢しましょう……。 - このへんが大体 C4の音で鳴ってるかなと思ったら、そこを波形の波がはっきり解るまで拡大していきます。 #ref(MuseLoidの歌手を自作する(図解)/13波拡大.png,,30%); -拡大した画面からさらに範囲を狭めて選択で囲み、同じようにループ再生で音を確認します。~ この時、選択位置によってはノイズが発生します。~ これを防ぐためには、 -- なるべく同じ振り幅の波を選ぶこと。 -- 選択範囲の始点と終点で、波の形の「同じ部分」を選ぶこと -- ループさせる前に、必ず右クリック「ゼロクロス選択」をしておくこと #ref(MuseLoidの歌手を自作する(図解)/14ループ範囲.png,,30%); 安定したループ範囲になればノイズは無くなります。~ - ちょっと音程が違うような……と思ったら、選択範囲を少しづつ横へ移動させながら見つけてください。~ 最初の範囲選択で C4の音の要素があったのであれば、ほんの少し移動すれば必ずしっくりくる音程があるはずですので。 - ループさせたい範囲が決まったら、「サンプル」に表示されている「始」と「終」の数値をメモします。 #ref(MuseLoidの歌手を自作する(図解)/15サンプルをメモ.png,,50%); ここの数値を導き出すためにやってきた作業とも言えます。~ 大事なところなので、記憶力がご自慢の方もメモはしておいてください。 - サンプル「終」の数値から後ろの波形をばっさり切り落とします。 #ref(MuseLoidの歌手を自作する(図解)/16切り落とす.png,,30%); - これで SoundEngineでの作業は終わりです。~ 上書き保存して、次の Wavosaurでの作業へ進みます。 #ref(MuseLoidの歌手を自作する(図解)/17出来上がり波形.png,,50%); **Wavosaur [#s6b8d353] ここでは、wave音源にループ区間を「書き込む」作業になります。~ 『Wavosaur』を使用します。 ***ループ位置を作成する [#md62800f] - Wavosaurを起動し、さきほど SoundEngineで編集した waveファイルを開きます。 - 赤い L字アイコンのボタンを押して、ループ位置作成を始めます。 #ref(MuseLoidの歌手を自作する(図解)/20Lボタン.png,,30%); - 波形画面に「LoopStart」「LoopEnd」の黄色い背景文字が出現したら、「ツール」ボタンを押して「ループ」→「プロパティ」を開きます。 - 「始点」「終点」それぞれに、先ほどメモしておいたサンプル数値を書き込みます。 #ref(MuseLoidの歌手を自作する(図解)/21ループプロパティ.png,,50%); - 書き込みが終わったら上書き保存をして、ループ音源の完成です!~ #ref(MuseLoidの歌手を自作する(図解)/22完成.png,,30%); ---- SoundEngine から Wavosaur の流れを、''最低68回''繰り返します。~ 頑張りましょう! #ref(MuseLoidの歌手を自作する(図解)/99繰り返し68.png);